なぜ「海とお魚」で考えなければならないのか

最終更新: 4月16日

なぜ「海とお魚」で考えなければならないのか




現在、このブログを認識技術ブログとして、表現する実験を始めたところです。

前々回は、「なかなか表現するのが難しい憂鬱」を語り、前回は「認識技術を使う特有の言語」について語りました。


前回お話した言語とは「海とお魚」でしたね。

「海とお魚」を言語として使うには条件がありました。


構造で見る条件

 海が消えると、お魚も消える。

 お魚が消えても、海が消えない。

動きで見る条件

 この海から、このお魚が生まれる。


でした。


では今回は、どうしてそもそも「海とお魚」という言語を使う必要があるのかについて語ってみます。



目次

 ・認識構造の影響

 ・クセのある海の中では、クセを見つけられない

 ・お魚ばかり追ってしまう

 ・お魚を追っている具体例

 ・個人の問題ではなく、認識構造の問題

 ・お魚を追っていく具体的なシュミレーション

 ・まとめ「なぜ、海とお魚で考えなければならないのか」




◆認識構造の影響


詳しくはYoutubeを見ていただければと思いますが、ここでは、「海とお魚」を使いながらダイジェスト的に語ってみたいと思います。






私たちが考え感情(解析)を働かせている世界は、脳が認識している世界です。

そこには、認識構造という脳の仕組みがあり、この認識構造から解析(考え感情)が生まれます。


認識構造 > 解析(考え感情)

「海とお魚」で表現すると、↑これですね。

認識構造の「海」から、解析という「お魚」が生まれたよ!って表現しています。

認識構造が消えると、解析は消えます。

でも、解析が消えたとしても、認識構造は消えませんね。




この認識構造には特性があります。


認識構造の特性

・相違点(認識のクセ:部分、違い、過去、有限化)を全体だと解析してしまう。

・データバンクに依存して理解・解析してしまう。

・解析に解析を重ねてしまう。


この特性を組み込むと↓こんな感じになります。


 認識構造
 > 相違点を全体だ解析してしまう 
  データバンクに依存
 解析に解析を重ねる
 > 解析(考え感情)

認識構造から、特性が生まれて、その特性から解析が生まれていることになりますね。


「認識構造」から「特性」までは、人間共通の仕組みです。ここは個人による違いはありません。

具体的な解析をした瞬間に、個人のクセになって個々の違いが生まれます。

書き換えるとこんな感じに↓


人間共通の仕組み > 個人の考えのクセ

Youtubeの中では、人間共通の仕組み(認識構造)を根っこ、枝葉を個人の解析に例えて説明したスライドがありました。









◆クセのある海の中では、クセを見つけられない


ここまでの内容を使って、少し余談的な話を。

今年は、自分の考えのクセを修正したいという方との出会いが多かったんですが、クセを持つ考えによってクセを直そうとすると必ず混乱してきます。


人間共通の仕組み > 個人の考えのクセ > クセを直そうとする

クセを直そうとする「海」にクセがあると、直すべきクセを見つけることが出来ません。

クセを探し出すには、クセの無い「海」まで戻って観察する必要があります。

音楽を楽しみたいのに、周りに雑音が溢れていると、音楽を聞き取ることさえ難しくなりますよね。それと同じです。


まずは、自分のクセを観察できる条件である、自分のクセが無い「海」へ認識を移動しなければなりません。

それが「人間共通の仕組み」、つまり「認識構造」ということになります。


この認識の変化が出来なければ、自分を変えようと頑張って色々やっても、必ず同じ考えや行動がループしてしまいます。

これ、諦めの大きな原因になるので、気を付けたいですね。




さて、ここまでは、認識構造からその特性、そして解析との関係(仕組み)の話をしました。

次は、この仕組みが私たちの解析(考え感情)に与えている影響をひとつみていきましょう。




◆お魚ばかり追ってしまう


認識構造には、「自分の解析に解析を重ねる」という特性があります。

これを「海とお魚」で表現すると、「お魚ばかりを追ってしまう」という表現になります。


本来は、「海とお魚」は切っても切り離せない相対関係です。

この関係は「対」「ペア」として認識しなければならないのですが、それが片方だけしか認識できなくなります。

「海」を忘れてしまうんですね。


切っても切り離せない関係を切り離して、「海」がみえなくなるのは、これも特性のひとつである「相違点を全体だと解析してしまう」の影響です。


「海とお魚」の「お魚」という相違点(部分)を切り取ってしまい、全体だと思ってしまいます。すると、「お魚」だったはずなのに、全体だと思った瞬間に「海」に変わってしまうんですね。

そこから次の「お魚」を生み出そうと、脳が勝手に動いてしまいます。

これが続くと、「お魚」を追ってしまう解析になっていきます。


「海とお魚」で表現するとこうなります。

相違点を全体だと解析する > お魚を追ってしまう(解析を重ねる)



◆お魚を追っている具体例


では、日常的な具体例でちょっと検証してみましょう。


・主語を忘れて要件だけ伝えてしまう。

「主語」という「海」を忘れて、「要件」という「お魚」だけを伝えてしまいます。

言われた方は、何の話をしているのか分からなくなりますね。


・手段がゴールになってしまう。

本来は「目的」という「海」があったはずです。でも、その「手段」という「お魚」に集中すると、取り組みに頭の中がいっぱいになって、目的を忘れてしまいがちです。


・自分が何を言おうとしたのか忘れてしまう。

「伝えたいこと」という「海」があるから、「話を始めた」「お魚」を生み出したはずです。でも分かりやすく話そうとしていると、ついつい「伝えたいこと」「海」を忘れてしまうなんてことが起きますね。


他にも

・相手からどう思われるのかばかり気にしてしまう。

・相手の話す単語や行動ばかりに気を取られ、コミュニケーションがうまくとれない。

・何をどのように考えればいいのか分からなくなる。

・根拠のない自信や漠然とした不安に振り回されてしまう。

・出来ない、足りない、分からないにはまってしまう。

・決断が出来ない。

などなど、関係構築においても、自分のマインドにおいても不安定な状態を創り出してしまいます。

いいことはありませんね。




◆個人の問題ではなく、認識構造の問題


ここで大切なのは、個人の問題ではなく、認識構造が起こしているということです。


この認識構造が働いてしまうと、「お魚ばかりを追ってしまう」解析(考え感情)になってしまいます。

それに対して、「海とお魚」で解析すると、「海」と「お魚」の「関係」を見ることになります。


「お魚」をみるのか、「関係」をみるのかの違いですね。

これは、認識構造に振り回されるのか、認識構造を仕組みとして使うのかの違いでもあります。



認識構造の特性に固定されていると、自然と「お魚」を追ってしまう解析になります。脳が勝手にやってしまうんですね。


私たちはその事に気付かないまま、あらゆる物事を判断し選択してしまいます。

そして、人物や存在、現象に対して、勝手に意味付け価値付けし、全体像を決め付け、関係構築や現実を作ってしまいます。

最後には、自分や相手に問題の原因があると決め付け、自分の解析で尊厳や可能性を喪失してしまいます。しかも、そのことに気付くことさえできません。

これは完全に脳に振り回されている受動的な状態といえます。


「海とお魚」で解析すること、関係をみることは、お魚を追ってしまう脳の認識構造に支配されるのではなく、逆に認識構造の仕組みを使って、創造的な解析を走らせるために必要です。




僕はここに問題意識を持っています。

ここまで語った内容が本当だとすると、これは個人の問題ではなく認識構造の仕組みの問題といえます。

つまり、人類共通の問題ですね。


一般的には、個人の問題として集約してしまいがちです。

「あなたが悪いんだ」とか、「私が悪いんだ」とか。

さらに、これを前提とした解析(お魚)がどんどん生まれ、その通りの現実や関係を作ってしまいます。

これでは、尊厳が守れるはずもありません。


人類共通の問題、認識構造の仕組みの問題として取り組むことで、人間関係や内面的な悩みの多くを、個人で抱え込むのではなく、協力的に確実で創造的な方向へシフトさせることが出来ます。


それを可能とする技術をこのブログで語っていきたいと思っています。





◆お魚を追っていく具体的なシュミレーション


では、Youtubeでも使ったコーヒーのエピソードを使って、いかに脳が「お魚」ばかりを追ってしまうのかをシミュレーションしてみましょう。



コーヒーのエピソード(1/4脳の認識のクセと考え感情の関係を理解 認識のクセ編 40:00)

 1.よく通うお店のいつも飲んでいるコーヒーがあります。

 2.ある時、お店の隣の激安スーパーからコーヒー豆を仕入れている現場を見てしまいました。

 →「おれは激安スーパーのコーヒーを今まで飲んでいたのか!!」と思ってしまいます。


 3.しばらくして、激安スーパーのオーナーさんの人物像を知ります。

 4.オーナーさんは、コーヒーにとても愛がある人。生産者を大切にしている人。お店のコーヒーのコーナーは巷よりもちょっと高い。でも、美味しいと有名な人でした。

 5.そのオーナーさんが選んでくれた豆をいつも飲んでいたことを知ります。

 →「やっぱりね、あのコーヒーは飲みやすいし美味しんだよな」と思ってしまいます。



このエピソードを使っていきましょう。


まずは、

1.どんな「海とお魚」があるのか

を整理しますね。次に、

2.どんなお魚を追っているのか

をみていきます。



1.海とお魚で整理

どんな情報(相違点・海)と出会うのかよって、目の前の存在の全体像(コーヒーの価値・お魚)が変わっていますね。

「海とお魚」で表現すると、


激安スーパーのコーヒー豆 > コーヒーの価値は低い
オーナーの人物像 > 価値あるコーヒー


2.どんなお魚を追っているのか

では、ここからどんなお魚が生まれるのかをシミュレーションしてみましょう。



コーヒー豆の話だけを聞くと、お店の印象はどんなイメージになってしまうでしょうか?

また、オーナーの人物像まで聞いた場合のお店の印象はどうでしょう?


印象は変わりそうですよね。



「コーヒー豆」の場合は、お店の印象が良くなることはありません。

それに比べて「オーナーの人物像」までを知った場合だと、お店の印象は良くなります。


さらにそこから、どんな現実・関係性を作ってしまうのかを見ていきましょう。


「コーヒー豆」の場合だと、印象のよくないお店とは、疎遠な関係になってしまいます。

「オーナーの人物像」の場合では、よくお店に通うだけでなく、紹介したり友達を連れてきたりしますね。



ここまでを「海とお魚」で整理すると、


激安スーパーのコーヒー豆 > コーヒーの価値は低い > お店とは疎遠
オーナーの人物像 > 価値あるコーヒー > お店と関係が近い

こうなります。



「激安スーパーのコーヒー豆」を前提にしてしまうと、「コーヒーの価値は低い」と思ってしまいます。

さらに、「コーヒーの価値は低い」を前提に、「お店とは疎遠」という現実を生み出してしまいます。

脳が勝手に、お魚→お魚→お魚へと走って現実を創り出しています。



「激安スーパーのコーヒー豆」のストーリーと「オーナーの人物像」のストーリーでは、「コーヒー豆」や「オーナー」「お店」などの存在や現象は全く同じです。

何をどう思うのかの前提が変わるだけで、ストーリーが変わり、現実・関係構築が変わってしまいます。


では、二つのストーリーの何が違うのでしょうか?


それは、「認識」です。

何をどう思うのかの「認識」が違うだけで、現実・関係構築、つまり人生が変わってしまいます。

これが認識の力です。

今回の話の中で一番注目してほしいポイントです。



一般的に、幸せな現実や人間関係を創ろうとすると、条件や状況、環境を変えようとしがちですよね。

この時、自分の認識に着目することはありません。「自分が何をどう思っているのか」を意識することなく、自分以外の何かを変えようとしてしまいます。

これがお魚ばかりを追ってしまっている変化の創り方であり、人生の創り方です。


「認識」に着目すれば、条件や状況、環境は一切変えずに、変化を創り出すことが出来ます。

自分が変わることで、世界が変わっていくということですね。




◆まとめ「なぜ、海とお魚で考えなければならないのか」


では、最後にこれまでをまとめてみましょう。


認識構造 > 解析(考え感情)

解析は、脳の認識構造から生まれます。



認識構造
> 相違点を全体だ解析してしまう 
データバンクに依存
解析に解析を重ねる
> 解析(考え感情)

解析は、認識構造の特性の影響を常に受けています。



相違点を全体だと解析する > お魚を追ってしまう(解析を重ねる)

特性の影響によって、自然とお魚ばかりを追ってしまう解析になってしまいます。



激安スーパーの豆 > コーヒーの価値は低い > お店とは疎遠
オーナーの人物像 > 価値あるコーヒー > 関係が近い

お魚を追ってしまうことで、自分以外の条件・状況・環境を変えようとしたり、「海」との関係性を失ってしまいます。

その結果、思い込みが前提となった現実や関係性を自ら作り出してしまいます。しかも、それに気付くことが出来ません。


認識(何をどう思うのか)を見直すことが出来れば、条件・状況・環境を変えずに多様な変化を創ることが出来ます。



「海とお魚」という言語を使うのは、脳の認識構造が勝手にお魚を生み出し続ける受動的な生き方から、自発的創造的な生き方へ変えるために、必要な言語なのだということですね。




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