認識からはじめる関係構築 後半

最終更新: 5月7日

コロナウィルス(COVID-19)が、私たちの共同体の脆弱性をこんなにもあからさまにしていることに、驚きが収まりません。


人間は、はるか昔の狩猟採集時代から共同体で生きています。

めざましい技術や知識の進化によって、個人主義が発達。あたかも個人が世界の基本だと錯覚してしまっています。

でもそうじゃなかったんだ、それを強烈に証明したのが、COVID-19でした。


今回語るのは、COVID-19によって注目が集まっている「関係性の構築」という最も基本的なパートを、認識から見直してみようという内容です。


関係性の最も小さな単位は家族です。

家族や身近な人との関係が良好でなのかそうでないのかは、人生に100%影響を与える要素です。

こんな時だからこそ、関係構築の自分の思い込みや決めつけを再構築していきましょう。

目次 前半  1.問題を分けましょう 2.分かり合えるはずという前提が関係性をこじらせてしまう 3.自分と相手の認識を分ける 前半記事はこちら 後半 4.〇×の条件反射は思考停止 思考停止に振り回されない 5.存在現象に問題はない、何を問題だと決めつけているのかが重要 6.出来ないところばかりをみない、出来るところと出来ないところの関係をみる




4.〇×の条件反射は思考停止 思考停止に振り回されない

私たちが日常的に振り回されてしまうのは、相手や環境ではなく、過去の記憶でもなく、自分の〇×の条件反射です。

〇×の条件反射とは、これをしちゃダメ、こうするべきだ、という〇×で瞬間的に決め付けてしまうことです。


例えば、

自分の住居のおとなりさんがコロナウィルス感染者だという情報を聞いた時に、反射的にお隣さんと距離を置こう、、と決めつけてしまう。

自分の発言を求められたときに、どう思われるだろうか、、と思い込んでしまう。

相手と意見の違いが生まれた時に、相手に合わせよう、、としてしまう。

良く考えれば別の選択が出てくるのに、パッと聞いてふっと思ってしまったことを前提に、考えを走らせてしまいます。

脳が勝手に連想して思い込んでしまった考えを、自分の考えのように錯覚してしまうのです。

ちゃんと確認した情報なのか、相手がどう思うのかを意識する必要があるのか、自分がどうしたいのか。

そんな問いをぶつけられたときに初めて、そう言われてみればと、考え始めます。


一度、自分が思っていることを客観的に問うことはとても重要です。

よく考えれば選択を変えられるということは、今日からでも関係性を変化できるということでもあります。


参考記事:人はなぜ〇×で判断したくなるのだろう





5.存在現象に問題はない、何を問題だと決めつけているのかが重要

ある工場に対して問題だと言っている人がいたとします。

奇跡的に工場が完全に取り除かれました。

もう、問題は無くなったはずなのに、まだ問題解決していないとその人は言ってます。

理由は、工場跡地だからと。

問題が解決したかどうかを判断できるのは、問題だと決めつけた人の認識です。

その人が問題は解決したと認識した時に、問題が消えたことが確定します。

つまり認識の中で問題は生まれ、消えていきます。



存在現象である工場が一切変化なかったとしても、人の認識が変われば、問題は解決します。

しかし、認識が変わらなければ、どんなに存在現象を変えたとしても、解決するとは限りません。

では認識の中の問題を確認するには、どんな質問をすればいいのでしょうか。

「その何が問題なの?」

その人が何を問題だと決めつけているのかを特定することです。

問題が特定されたときに初めて、解決策を講じることが出来ます。

自分がその問題を作り出す側にならなければ、解決する側にもなれません。




6.出来ないところばかりをみない、出来るところと出来ないところの関係をみる

私たちは、「出来るところ」か「出来ないところ」のどちらかを見てしまいがちです。

出来ていないところを見れば、なぜ出来ないのかと思い、出来ているところを見れば、自分はもう出来ているんだと思い込んでしまいます。

認識の絡まりを解くセッションを行うと観えてくることがあります。

絡まりが解けてスッキリしたところで、問題が解決したと思う人が多くいます。でも、そういう人はまた絡まってしまいます。

スッキリしていなかった時とスッキリした時、その関係を観る習慣がないんですね。

関係を観ると、

・自分がどんな条件によってスッキリした/しなかったが決まっていたのか

・その条件に対して自分が何をすべきなのか

を観察することが出来ます。

しかし、関係を観ない人は、もう解決したことだと、振り返ることさえありません。


何か「出来ないこと」と出会ったときは、そこに至るまでに「何を出来ているのか」を振り返ること。

「理解できない」ことと出会ったときは、「何が理解出来ているのか」を確認すること。

これは、自分だけではなく、相手とのコミュニケーションにおいても重要な要素です。

相手をどちらかだけで決めつけるのではなく、関係で観ることは、安心感をベースとした関係性を育てることになります。




◆まとめ

新型コロナウィルスによって、注目せざるを得ない関係構築。

いろいろと思いや感情が動きやすいからこそ、新たな関係構築のステップとして実験してみるのもいい時かもしれません。

これまで、認識について考えたことが無かった人ほど、認識からはじめる関係構築は大きな変化をつくることになるはずです。

存在現象と認識を分けてみるスキルを身に付けるチャレンジ!をこの機会にぜひ試してください。



↓こちらから、今回のスライドをダウンロードできます。

認識から始める関係構築.pdf
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