判断基準・観点が障壁となって、不協和を起こす


いつもは自覚できませんが、人は「5感覚」(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)と「脳」をハードウェアとした人生を創造しています。 目、耳、鼻、口、肌を入り口として入ってきた情報を脳の「認識OS」が処理し、その処理した結果の世界に私たちは住んでいるといえます。

「「5感覚」と「脳」を土台とした「自分と自分以外の世界」を認識すること」、これが人間の誰もが共通に持っている「観点」です。 この文章を読んでいるこの瞬間でさえも、目から入った視覚情報を脳が処理し、考えを構築しています。

この、人生すべての基準点となっている「5感覚と脳の観点」は、不完全性という特性を持っています。残念ながらこの特性は、今の私たちの日常に深刻な不協和を及ぼす結果となっています。

私たちは、いつの間にか「違い」によって相対比較を行ない、「部分」を全体のように解釈して、記憶(過去)とつなげながら、勝手に描いた小説に、右往左往してしまいがちです。

自分で描いたにもかかわらず、それにさえ気付くことができず、自己価値を守るために、多くの望まない摩擦・衝突を繰り返してしまいます。 これは、不調のない状態を健康だとすれば、脳の認識機能が健康ではない状態と同じです。

人生を創りだす基準点である脳が健康ではないのなら、そこから生み出される「思考」「感情」「言葉」「行動」「関係性」「共同体」などの全ては、「健康ではない」という結論に到達します。 この不協和を生み出してしまう症状を治した時に得られる健康が、「観点の健康」です。

人生の幸福と不幸、成功と失敗の秘訣は「観点」にあります。

「観点」が健康になるということはどんな価値があるでしょうか。 根に病があれば全てが病気になり、根が健康であればすべてが健康です。

人間の歴史は、「障壁」を克服しながら「新たな出会い」を可能としてきた挑戦の連続です。

時空間の「障壁」を克服したいという意志で船や車、飛行機をつくり、インターネットの誕生によって、より多くの出会いを可能とした「時空間の壁」を克服することが出来ました。 そして、スマートホンの登場と翻訳アプリなど、IT文明の多様な発明と発展によって、今までは超えられなかった「言語の障壁」の克服も近い未来といえるでしょう。

私たちは、地球上どこにいても、地球反対側にいる人とも簡単に連絡ができ、自由に話せる技術に囲まれて生活するようになりました。しかし、これほど便利になった世の中でさえ、人と人との出会いと交流の中に、越えられない本質的な「最後の障壁」があります。

この問題を解決するためには、残された「最後の障壁」に気付き、明確に認識できることが重要です。 人類の「最後の障壁」とは何でしょうか。

それは「観点の障壁」です。

観点は鋳型のようなもので、淡水という鋳型には、淡水の鋳物、つまり淡水魚しか生まれません。

海水の鋳型と淡水の鋳型では、同じお魚を共有ことはできなくなってしまいます。

観点が異なると、共有することができなくなります。分かり合うことや疎通することができなくなるのです。

無理やりひとつにしようとすると、争いが始まるか、どちらかが諦めるしかありません。

実はこの「観点の障壁」が、人類の最後に残る最も堅い障壁となっています。

この「観点」ということを気づいていないまま、どても堅く固定されてしまって、私たちの人生に最も大きい影響を与えている最も大きな問題、それがまさに「観点固定」の問題です。

#観術 #認識 #観点固定 #観点の衝突 #判断基準 #観点 #疎通の課題

14回の閲覧

​お問い合わせはこちら

@2020 by Yamada Yuki  Proudly created with Wix.com