ある自閉症の男の子の話


ある自閉症の男の子の話します。

その子の名前は、ディランです。 彼は、生まれてからずっと、自分の思っていることを、言葉にすることができませんでした。 彼が生まれて2歳になったころには、泣き叫んだり、フラストレーションが溜ることが増え、母親はその理由も、何が起きているのかも理解不能の状態だったそうです。 その後、専門のセラピストからは、重度の子どもだと認定されるほどだったそうです。 ディランは、話をする相手に目を合わせることができません。 周りにいる人たちからは、話をしたくない人、理解できない人だと、勝手に決めつけられてしまいます。 しかし、本人は全く別のことを想っていたのです。 「ずっと、みんなとつながりたいと思ってきた」 「でも、誰もわかってくれなかった」 「コミュニケーションの手段がなかったんだ」 「多くの人たちが、僕に心があることを分かってくれない」 「自分をコントロールできない人としてしか見てくれない」 僕自身も、実は自分の言葉を失った時期があります。 症状はディランとは異なりますが、自分が話している全ての言葉やメッセージに、自分の言葉ではないズレた感覚が付きまとう状態が始まってしまったのです。 話すほどに生まれるズレを補う為に、さらに言葉を重ねてしまいます。 結果、話は長くなり、ズレは補えず、相手にも伝えたいことが伝わらない。 感じるものがあり、伝えたいものも確かにある。 でも、その何かを共有することができない。 このフラストレーションが溜る日々を2か月ほど過ごしたように思います。 脱することができたきっかけは、ある少人数での会議の席で、言葉数が少ない僕に、何か意見はないのと振られ、そこで絞り出した「違和感がある」という一言でした。 自分の心の動きそのものの単語を、初めて表現することができた!という歓喜に包まれ、内心は会議どころではありませんでした。(笑) そこから、その「一致する感覚」を頼りに、自分の言葉を広げる日々に変わります。 人生が変わりました。 ディランの言っている、 「言葉が見えるし、自分の考えをつかまえられる」 というのは、とても共感できます。 ディランは言っています。 「声を持つことで人生ががらりと変わった」 母親も言っています。 「ディランの声が聞けるのは素晴らしいことです。人生が変わりました」

ディランは自閉症でした。声を持てなかったディランに、変化を創った「iPad」は素晴らしい技術です。 しかし、ディランや母親を孤独にしたのは、自閉症だったからでしょうか? 声を持っていなかったからでしょうか? つながりたいのにつながれなくさせてしまうのは、勝手な思い込みです。

人は、自分の知っている世界に基づいて、目の前の世界のすべてを理解し決定してしまいます。 ディランはディランで。母親は母親で。 お互いの観点からしか、相手を観ることができない障壁。 認識技術・観術では、分かり合うことができない原因を、「観点の障壁」と呼び、人間が教育によって越えなければならない問題と規定し、超えていける技術を、認識技術・観術として提供しています。 自分の声を持つことは、自分をあらゆる関係性の中に、存在させることができることを意味しています。 あなたの声は、あなたの声ですか? 周りの人の声を聞けていますか? あなたの勇気があれば、越えていける時代です。 「僕たちが心で思い描いたものが現実を創っています。心を開けば何だってできるのです」 by ディラン

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