人工知能の登場が、新しい世界を創るための救世主といえる二つの観点


人工知能に対して、とうとう日本政府も人工知能に対して10年で1000億円の研究開発費を投じると発表がありましたね。(人工知能開発に10年で1000億円 by nikkei)

今、世界の人工知能開発を引っ張っているのは、企業の大手であるGoogleやApple、Microsoft、Facebookなど世界的企業が名を連ねています。

そこに続けとばかりに、自動車業界や家電業界、政府や大学など世界的ブームと言っていいほどの盛り上がりです。まるで、産業革命やIT革命が起きた時期のようです。

人工知能は、2045年に人間の能力を超えると言われています。(シンギュラリティ by wikipedia)

人工知能が人間の雇用を奪うのではないか、人工知能に人間が影響されるのではないかと様々な不安な情報が流れています。

どうしても、人工知能の存在ばかりに注目が集まってしまいますが、人工知能という存在の登場は、人間にとってどんな意味を持つのでしょうか。

シンプルに2点で整理しましょう。

一つ目は、「創造」という観点です。

これまで、人類はその長い歴史の中で、自分以外の存在に対し開発と開拓を行ってきました。

初めは、衣食住や言語からコミュニティーの開発。そして、科学技術の発展に伴い、その範囲は生命や医療、地球の外にまで広がるようになりました。

より広大な世界へと足を踏み込んでいたこれまでの開発と、人工知能の開発は次元(移動可能な自由度)が異なっています。

「創造」という観点から人工知能を観たときに、人工知能は人間の能力を超えた初めての創造物ということになります。

これは、人間が自分以外の創造を行う最終的なゴールにたどり着いた意味だと言えます。

ゴールとはどういうことでしょうか。

人工知能は人間の能力を超えてしまう存在です。さらに、人工知能は自らを変化させていく力を持つことになるでしょう。

つまり、今現在、人間が生み出している創造物の全てが、人工知能が創造することができるようになることを意味しています。

現実化するのには時間はかかると思いますが、それでも時間の問題です。

ゴールとは、人間が、モノづくりから自由になれることを意味しています。

産業革命以降、ITやスマホなど幾度かの革新を経てはいますが、以前としてモノづくり中心で世界は動いていました。

教育は、モノづくりを支えるための教育としてシステムが構築されてきました。金融経済も、実物経済がなくなってしまえば、ただのゲームと化してしまうでしょう。

私たちの今の時代は、モノづくりのプレートの上に構築されているのです。

モノづくりから自由になれるということは、新しいプレートへ移動することが可能になります。

今の私たちが、火を起こす悩みが消滅しているように、モノづくりのプレートの上で起きてきた様々な問題や悩みは、消滅していくことになるでしょう。 (私たちは、なぜ、火を起こす悩みを持つことがないのか?by onecycle7 )

しかし、そのプレート移動が可能となる日を目前にしながらも、そこに喜びを感じる人は少ないように思います。

歓びの材料となるよりも、不安な材料として判断する人が多いのではないでしょうか。

それが、二つ目の観点です。

二つ目の観点は、「尊厳」です。

人工知能の様々な話題が取り上げられていますが、私たちと人工知能との関係性の構図は、なぜか「人工知能vs人間」になってしまってはいないでしょうか。

メディアの影響によって、この対立の構図がインプットされてしまっているのですが、二つ目の観点で注目したいのが、この対立の構図です。

一つ目の観点では、人工知能は、「自分以外の創造のゴール」とお伝えしました。この観点から「対立の構図」をみると、おかしな様子が見てとれます。

自らを超える存在を創り出したにも関わらず、その存在と対立しようとしてしまっている点です。

対立には、「雇用が失われる」「支配・管理されてしまう」など、私たちの「自由」や「安心」が脅かされる「不安」が隠れています。では、その不安の裏に隠れているのは何でしょうか?

それは、あらゆる要因を一言で表現するなら「尊厳(自己存在)の確立」に対する欲求といえます。

この「尊厳(自己存在)の確立」に対する摩擦・衝突は、親子やカップル、夫婦、会社や学校など、様々な人間関係の中でも私たちが日常で度々経験する構図です。

それらの関係性に影が付き始めると、それはいずれ悩みに変わってきます。「認めれもらえていない」「受け入れてもらえていない」「対等ではない」など、尊厳に対する不信の影が現れてきます。

私たちの持っている「尊厳(自己存在)」は、必要不可欠なのにもかかわらず簡単に揺らぎやすく、その影響を多分に受けやすいとても脆弱なものです。

この悩みは私たちが生きるこの時代だけの話ではありません。私たちの上の世代、さらにその上、その上の世代もずっと同じ摩擦・衝突を繰り返しています。

人類の認識の土台は、尊厳(自己存在)が確立されていないポジションに固定されていると言えます。

このポジションに固定されている限り、摩擦・衝突が止まることがありません。その対象が人工知能だったとしても、脅かすであろうと認識した瞬間から、その対象から尊厳(自己存在)を守ろうという意識が生まれてしまいます。

人工知能の登場は、私たち人間が尊厳(自己存在)を未だ確立できない存在として、このまま時間を刻んでいくのか、新たなステージへと成長するのか、その問題を明らかに提示する救世主といえるのではないでしょうか。

人間が、自らの存在の確信が揺らぐことなく、絶対に失われることのない尊厳を獲得した、その先にある未来を創造するために越えなければならない問題。それは、人間が自らを変化させていくコンテンツを基軸教育として設定できるのかにかかっています。

自分以外の存在を創造していく時代は終わりに近づいています。

その先にあるのは、自らを変化させていくことが当たり前となった時代です。

固定されたポジションから、外に出る準備はできていますか?

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