あなたの考えを客観的に観察できる「解析サイクル」とは


30人に「考える力を伸ばしたいと思いますか」と質問したところ、28人の人が伸ばしたいと答えました。 では、「あなたが伸ばしたい考える力とは何ですか」と質問したところ、その答えは様々でした。 「俯瞰する力」「創意的」「ロジック」「相手の話を聞ける力」「整理できる力」etc 伸ばしたくないといった人は、感性を伸ばしたいという回答でした。

考える力を伸ばすには、「考える」ということを「観察」できるようになることが必要です。 「自分の考え」を「考えること」ができること。ですね。

考えといっても、無意識で起きているものもあります。 ここでは、無意識ではなく、「意識的な考え」、すなわち「解析」について、観察可能なモデルをご紹介したいと思います。

もし、自分の出した結論がどんなプロセスで解析しているのかが明確であれば、自分の解析を把握しやすくなりますよね。 どんな道順をたどりながら、自分がその結論を生み出したのかが分かれば、観察や検証も可能になります。観察ができれば、仮説を立てたりシュミレーションができたりと、飛躍的に考える力をアップさせることも簡単にできるようになります。

また、自分だけではなく、人の話を整理することもできたり、相手の言葉にできない思いを言語化させてあげるとこも可能になります。ここまでできれば、コミュニケーションにおいて悩むことも圧倒的に少なるなるはずです。

では早速そのプロセスとなるモデル「解析サイクル」の話をしていきましょう。 先ず、あなた自身の解析を観察するところから始めてみましょう。 観察をする状況設定は、あなたは車の買い替えを考えている人です。 ある時、街中である車に目が留まります。 そこから、「あーかな、こーかな」と考えながら、こんな車が良いなと結論を出すところまでを観察していきます。

目の前に車が登場して、そこから結論が出るまでにどんなプロセスをたどっているのかを観察してみてください。 画像にそれぞれのプロセスを示したカードがあります。 カードの並びは、始めは「車」。最後が「解析の結果」(結論)となります。その間のプロセスを、自分の頭の中を観察しながら、カードを並べていきます。

カードの説明 「5感覚」:5感覚を表しています。絵は目ですね。

「考えの走る道」:○○なら△△かなーというように、常識で考えると…、都市での運転だから…という条件や状況に当て込んで考えることを意味しています。

「脳内イメージ」:5感覚でキャッチした情報を脳内でイメージすることを意味しています。絵では車のイメージが浮かんでいます。

「What?暗記言語」:対象について、自分が記憶している中から名前を付けることを意味しています。

「光→電気」:目でキャッチするのは光の信号ですが、それを電気信号に変換したことを意味しています。

では、並べてみましょう。 目の前にある車。その次は?「脳内イメージ」でしょうか。それとも「五感覚」?、「What?暗記言語」かな?

いかがだったでしょうか。

答えは、 、、

目の前に車が登場。

→まず、「五感覚」(視覚)でとらえます。 →目の網膜で、とらえた光の情報を「電気信号」に変換 →電気信号を脳内で処理して「イメージ」が浮かびます →浮かんだイメージに、暗記した単語の中から「Whatを規定」します →Whatを前提に、様々な条件・状況・環境に「照らし合わせ」 →結論・「解析の結果」を出します。

解析サイクルは、このうちの脳内にイメージが浮かんだところから結論をだし、記憶のクラウドへインプットされるまでが範囲となります。 認識のクセは、以前ご紹介した「認識のクセの秘密は、あなたの秘密」です。

この解析サイクルを使って、よくある現象をいくつか解析してみましょう。

「分からない」について

講座の中で、質問カードを使う場面があります。 そのカードには、日常ではなかなか質問されないことが書いてあります。 例えば、「あなたにとって愛とは何ですか?」「最も解決すべきことは何ですか?」 この質問に対して、答えられない人は「分からない」と回答するわけですが、中には、質問に答えられなかったことに、ネガティブな解析をしてしまう人がいます。

これは、「分からない」と答えたことに「×」を付けてしまったため、ネガティブになってしまいました。しかし、解析サイクルから解析すれば、今までにその「解析の結果」を残していなかっただけ、だと解析できます。 つまり、「○」でもなければ「×」でもない。ましてや個人の尊厳が傷つくことではなく、シンプルに、その「解析の結果」を残していなかったから、「What?」を規定することができなかったことになるのです。 ではどうすればいいのか。それは、その「解析の結果」を残せばいいだけ、となります。

シンプルな上に的確でしょう? 観察が出来ているからこそですね。

「不安」について 人はネガティブに考えは始めると、不安が増殖するかのような心理に陥ってしまうことがあります。 先ほどの、「分からない」と答えた自分に対して、「×」を付けてしまうと、その瞬間から「どう思われるか」「恥ずかしい」など、自分を小さくさせてしまう解析を重ねてしまいます。

これを「解析サイクル」から解析してみると、「自分はダメだ」と解析の結果を残し、それが、記憶のクラウドへインプットされ、次の瞬間に「What?」のところで「どう思われるか」が想起されます。 またそれが、解析の結果として記憶のクライドへインプット。また次の瞬間に「恥ずかしい」と解析サイクルが止まらず連鎖してしまうことが分かります。 不安がちな人は、不安な解析の結果に、さらに不安な解析を重ね続けてしまう傾向があります。

不安な感情は誰にでも起こるものです。 しかし、その次に不安な解析を重ねるのか、別の「解析の結果」を残すのかで、何が記憶のクラウドに残るのかが決定されます。 つまり、どんな解析サイクルを重ねていくのかで、今ここのあなたの心の現在地が決定され、人生が決定されることになります。

解析サイクルなどの構造を使うことで、勝手な思い込みの考えが連鎖することなく、何がどのように今を創り出しているのかが、探ることができます。

アインシュタインやジョブズといった天才も、私たち凡人も、使っている解析サイクルの構造は、全く同じです。 違うのは、Whatに何を思い浮かぶのか?どんな解析の結果を残そうとするのか?です。 自らの心の動きや意志によって、解析サイクルを動かそうとしているのかどうかではないでしょうか。

普段は無意識に解析のサイクルが動いてしまっています。そこを、これまでとは違う「What」を、「解析の結果」を探してみましょう。 その探そうとする瞬間、瞬間が、自分の内側から創り出している自分の世界です。 誰かによって創られた世界ではなく。

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