疎通の課題をイメージ(図形)でみてみる


疎通の課題は、分かり合えない課題であること。

その対象は、相手だけではなく、自分であり、自分の創った世界であること。

そして、疎通の課題を解決するには、技術をトレーニングしながら、「認識のセンス」と「考える力」を持続的に成長させていくことが必要だと、前回のブログでお伝えしました。

(参照:「「疎通の課題を解決する」ってどういうこと?」

技術だ!仕組みだ!メカニズムだ!と言っているので、思いばかりではなく、それっぽく、かつシンプルに分かりやすく、イメージ(図形)で表現してみたいと思います。

疎通が出来ている状態(可)と出来てきない状態(不可)を比較してみるといろいろと見えてきます。

・心情的には、【可】ではスッキリ。  ・【不可】では、ザワザワ、モヤモヤ

・考えは、【可】ではあとくされなく。 ・【不可】では、引っかかる、納得できない。

・関係性では、【可】は良好。    ・【不可】では、抵抗がでる、苦手、めんどくさい関係。

そういえば、「人を幸せにするのは何?」という研究が ハーバード成人発達研究所で行われ、その答えは「良い人間関係」に尽きると発表がありました。

(参考:「人生を幸せにするのは何? 最も長期に渡る幸福の研究から。 ロバート・ウォールディンガー」

あきらかに、疎通が出来るか出来ないかは、関係性に影響を与えてしまいそうです。健康や脳、老年の人生にも影響を与えていくんですね。

では、疎通が出来る、出来ないとはどういうことなのかを見てみたいと思います。

シンプルに表現すれば、出来ている状態は双方に違いが無い状態。出来ていない状態は、双方に違いが有る状態といえます。

つまり、双方の間に、違いが有る限り、疎通する必要性が生まれるということですね。

逆に、その違いが無くなれば、もう疎通する必要がない。

つまり、違いが無くなり共通認識が出来ている状態を、疎通が出来ている状態といえます。

疎通の課題に直面したときは、ここを目指そうと誰もが思うわけです。

ちなみに、違いが無くなれば、出会うことも出来なくなります。

例えば、青色の絵の具に、青色を重ね塗りしても、色の変化は起こりませんよね。

赤色の絵の具を重ねれば、紫色に変わります。変化が起きるのは違いによる出会いが起きるからです。違いが無ければ出会いも変化も起きません。

違いが共通へ向かう出会いが重なる度に、青色は青色ではなくなり、赤色も赤色ではなくなり、双方が共通の色へと変化していきます。

これは、人間でも同じです。

プロジェクトメンバー同士で、ある問題を解決しようとしているとしましょう。

自分の主張と相手の主張に違いが有る状態から始まったとします。

そこから、コミュニケーションを重ねていきますね。

十分に議論を繰り返したところで、共通のアプローチの合意が取れる瞬間を向かえます。

違いのあったお互いの主張が、双方が共通認識とれる主張へと変化が起きたことになります。

変化の過程の中で、なぜ相手がその主張をするのか、なぜ自分がこの主張をしているのかをお互いを理解していくことで、お互いに変化が生まれます。

もし、主張が初めから同じならこの変化は起きませんね。それは同時に、相手をより理解することも、自分をより理解する機会は生まれないことになります。

非営利組織のコンサルタントで有名なピーター・ドラッカーは会議の席で、

「全員が一致する案件ほど、反対者をあえて設定し会議を行うことが大切だ」

と言っています。

あえて反対意見を挟むことで、より深く理解する機会を作っているんですね。

相手を変化させよう、自分を変化させようとする場合で、共通認識にまで至らない場合も出てきます。

この時、何が起きているのかというと、

変化を望んでいる人はこれまでとは違う何かを探しますが、逆に変化したくない人は、これまでと同じことを選択しようとしてしまいます。

この違いがある限り、同意に至らないんですね。

では、話を戻しましょう。

疎通の課題が現れているときは、双方に違いが有る状態でした。

違いが無い状態に双方が変化すれば、疎通する状態になります。

ここで、ひとつ質問です。

疎通の課題が全て消失してしまうことはあるのでしょうか?

それはどんな状態なのでしょうか?

日常生活を過ごしている中では疎通の課題が全て消失することはありません。

現実の世界は、相対の世界と言われています。相対の世界は、対がある世界なので、違いは必ずあります。

逆に違いが無い世界は絶対世界と言われています。

絶対世界は、ワンネスやひとつなぎの世界といわれる世界のことです。本質的で真理の香りがする世界ですね。

歴史上、多くの人がこの世界に答えを求め探求している、神秘で神聖な世界です。

絶対世界は、疎通の課題が全て消失した世界といえます。無の境地そのものになれば、その世界を観ることができます。

現実の世界は、違いによって成り立っている世界です。この世界では、疎通の課題が消失することはありません。

現実の世界は、出会いに溢れています。出会うことで、自分を深く理解し変化することを可能としてくれます。

この絶対世界と相対世界の関係性を理解すれば、違いそのものに対する観方が変わってきます。

そもそも「違い」は、無いところから有るようになっています。その仕組み通りに認識すること、考える力を身に付けることで、複雑に絡み合った違いをシンプルな違い一本にすることことができます。

「疎通の課題を解決する」というのは、現実のあらゆる疎通の課題を無くすことではありません。

あらゆる違いが溢れるこの世界に対し、違いを無くしたり生み出したり出来る能力を持つことを意味しています。

別の表現を使えば、「違い」を道具に、人生をデザインできる能力を持つことになります。

疎通の課題に直面した状況で、

「どんな違いが生まれているのか」、「なぜその違いが共通へと変化出来ないのか」など、状況の正確な観察と診断、処方を行うことができ、ベストな選択を観ることができる力が、この相対世界では必要です。

その力をトレーニングによって身に付け、相対世界を見通すことのできる人達の連帯で、社会に提案をしていくことを目指しています。

#疎通の課題 #相対世界 #現実 #変化 #問題解決

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