感情に振り回されている相談への手紙


自分を苦しめてしまう感情を手放せない。

そんな話をこの前してくれたじゃない。

あれから、私が昔ね、感情と戦っていた頃を振り返ったときに、ちょっと気付いたことがあるの。それを伝えられたらと思ってこのメッセを送るわ。

私が振り返って思ったのはね。

感情を手放してしまったら、

その感情が生まれた背景やそこで戦っていた心もすべて、無かったことにしてしまう気がして、手放せなくなる。

あがいて、あながって、それでもそれでもって、突破しようと振り絞っていた心を、とても無かったことになんてできない。

そんな気持ちがこみ上げてくるのよ。

無かったことになんてできない

私の場合、手離せなくなるのここだったわ。

自分の尊厳を潰そうとするあらゆるものを振り解きたい、その一心なのね。

刻み込まれた感情一つひとつがその証しのように思っちゃうの。

そうなると、感情が手放せなくなっちゃうのね。

ひとつ言えることがあるとすれば

手放そうとすることが間違っているのかもしれないわ。

手放そうとすることが、そこから目を背けようとするニュアンスと同じなら。

手放そうとすることが、その自分を慰めようとするニュアンスと同じならね。

ちゃんとね向き合い方があるの。

尊厳を潰そうとするその正体を見極めることなの。

誰かに何をされたのかじゃなく。

自分に何ができなかったのかでもない。

過ぎたことをいくら考えても意味ないの。

向き合うところがそこじゃないわ。

今ここよ。

今ここの自分の尊厳を潰そうとしているその正体を明らかにすることよ。

心を苦しめる感情や考えは今も実感しているかしら?

実感しているのなら、その感情を生み出しているのは誰か探ってみて?

その考えを生み出しているのは誰かしら?

自分でしょ。

そう自分なのよ。

じゃあ、その考えや感情を続けていきたいと今ここのあなたは思う?

そんな人生を続けたくない。

それが今ここのあなたの心の声じゃないかな。

もしそうだとしたら、だけど。

分けて捉える必要があるの。

心が求めていることと、考え感情が動いてしまうことは違うんだって。

もしね、

その考え感情が、心から創りたいと思うものなら、苦しむことはないはずなのよ。スッキリしてるはずなの。

苦しんでいるのなら、考え感情の動き方と心の動き方が全く違うってことじゃない?

考え感情によって、心が小さくさせられちゃっているのよ。そこに心が抵抗しているのよ。

苦しみって、その違いとかギャップが原因なんじゃないかと私は思うの。

もしこれが正しければ、苦しみが無くなるときは、考えと心の動き方が同じになったときよ。

実感できるかしら。

私の言うことは1つの道具だからね。自分で確認することが大事よ。

確かにそうだなって、自分に確認することね。違っていたらこの話は気にしないで。

心と考え感情の違いが苦しみの原因なら、その違いが無くなれば、スッキリするはずよね。

どうかしら?

ここから少し繊細な話をするわよ。

違いが原因なんだってことはいいかしら。

止められない考え感情の中で、何かのせいにしてしまう考え感情があると思うの。どう?

それ厄介よね。

心を傷つけてしまうのが目的かのように、最後はそこに行き着いてしまうから。

なぜ何かのせいにしてしまうと思う?

まるで、苦しみの責任の全てを犯人に押し付けて攻撃してしまうかのようじゃない。

これね、人間みんなそうなのよ。

性格とか人格とかは関係なくて、みんな共通して同じような考え感情が動いてしまうの。

もちろん、人生経験とかで個人差はあるわよ。

みんなそうなら法則性があるということよ。

その法則の通りに考え感情が動いてしまうから、攻撃してしまうの。

その話をするわね。

なぜ、犯人探しをしようとするのかしら?

犯人が特定されれば、問題解決すると脳が思うからよ。限界を突破するために、犯人を特定する必要があるって、思っちゃうのね。

なぜ、犯人が見つかれば限界を突破出来るって思っちゃうの?

犯人が限界を作ったと原因だと思うからよね。

つまり、限界と原因はペアなの。2つで1つね。これセットなのよ。

原因が無ければ限界も無くなる。

限界が無くなるということは、原因が無くなってる状態になったってことね。

限界を見つけたら脳はね、何か足りないって思うの。足りないもの探しを始めちゃうわけ。

足りないものを探すのに、いろいろと相対比較しながらどこに犯人が隠れているのかを探しちゃうの。

比較すると、判断しなきゃいけないでしょう。

そこで○×を付けようとするのね。

犯人は○のところにはいないじゃない。×のところにいるはずって思うのよ。

×のところばかりを探し始めるの。

そのうち、環境が×とか、状況が×とか、あの人が…この人が…ってなるでしょう。

最後は自分にいくわけ。

私がダメだからだーって。

×だと思っている自分とか、今までと何も変わってない自分とかね。

思い当たるかしら?

辛い気持ちが動くかも知れないけど、ちょっとこらえてね。

ここからが大事だから。

足りない何かを探そうとするところから始まってたでしょう。

現実を生きていると、必ず何か足りないっていう考え感情が付いてくるの。

現実って、条件によってコロコロ変わる世界なの。

職場で素敵な人だなって思っても、口が悪いところを見ちゃうと、冷めたりするでしょう。

水も冷えると氷になったり、熱すると水蒸気になったり変化するじゃない。

現実は条件によって変わらない存在は一つもないのね。

条件によって全てがコロコロ変わる世界って、脳にとってはちょっと困るわけ。

なぜなら、確信が持てることが一つも無いってことだから。

例えば、

どれほど愛する人がいたとしても、あなたの期待に全て応えられる人なんているはずないじゃない。

そもそも、別人なんだから。

でも、期待に沿ってくれないと、残念な気持ちになるのよ。

逆に慕われていた後輩から「信頼していたのにそういう人だったなんて知りませんでした。」って言われてたらどう?

あなたの期待になんで私が全て応えなきゃいけないのよって思わない?

脳は、一度これって決めたら、ずっと固定するんだと思いやすいのよ。

愛する人だ、信頼できる人だって思っちゃったら、ずっと自分の期待通りに動いてくれるはずだってね。

これは誰かの責任じゃなくて、脳がそう思っちゃうってことなのよ。

これがね、私達にどんな影響を及ぼしてしまうのかっていうと、確信が持てるものが一つも無くなっちゃうってことになるの。

何一つもよ。

確信したものがあった!って思っても、条件が変わるとそれ違う!って言われちゃうのね。

確信さえあれば安心するのに、確信が持てなくなるから不安になるの。

確信が持てないと、何か足りないって思うのね。そうなるとほら、足りないものを補おうと探し始めちゃうの。

犯人探しと同じね。

補おうとして、相対比較が始まっちゃう。最後は尊厳を傷つけてしまう。

ねえ。

初めは安心したい、解決したいっていう心から始まったはずなのに、いつの間にか、心を傷つけてしまう結論を導きだしてしまうのって、ちょっと残念よね。

止めるべきは、足りない何かを補おうとすることね。

補おうとすればするほど、勝手に心と考えが分離していっちゃうわ。

始めるべきは、何を足りないと思っているのかを特定することなの。

でも、これがね、簡単じゃないの。

私も以前までね、補おうとすることは、足りないものが何かを特定しようとすることと同じだと思っていたの。

無意識にね。

補えるものを見つけられたら、何が足りないのかも見つかると思っていたのよ。でも違ったわ。

これに気づくまでが大変だった。

そこで、いい問いを思い付いたの。それがね。

「確信」なの。

「何に確信が持てたら、足りないもの探しが消えてしまうのか」

ほら、現実は条件によってコロコロ変わっちゃうって話したでしょう。

コロコロ変わっちゃうから、確信を持てるものが一つも無くなっちゃうのね。

これが、足りないものを感じさせる正体なのよ。

この仕組みはみんなに共通なの。

逆に考えたら、確信を持つことができれば、足りないものを補おうとはしなくなるはずなのね。

その考え自体が消滅してしまうはずなの。

消滅してしまうほどの持つべき確信とは何なのか?

これを探すことだわ。

正体ってこの確信のことよ。

ちなみに確信ってね。

その確信している自分で在りつづけていきたいって思えることね。

○○な自分で在りつづけることが出来れば、足りない何かを補おうとすることが無くなる、その○○にあたる部分を自分の言葉で探すことよ。

そういえば、

自分の考えが正しいのかどうかが、分からなくなるって言ってたわね。

もしその考えが出てきたら、その考えが消滅する「○○な確信」を探すといいんじゃないかしら。

ここを見つけられたときに初めて本格的な探求が始まるの

だって、考え感情が消えてしまうほどの確信を持ちたい自分がいるのよ。

その自分がいるから、考え感情が動き出してしまうの。尊厳を傷つけてしまうのは、その自分なのよ。

その自分に気づいてあげられるのは、自分しかいないじゃない。

自分と向き合うって、こういうことじゃないかしら。私はそう思っているんだ。

私の好きな女性の哲学者でハンナ・アーレントがいてね、彼女がこういうの。

「抵抗しようとしたときに、初めて自分の考えが動き出す」って。

無意識で動いてしまう考え感情に抵抗して、その正体を見極めようとすることの意味が今回伝えたかったことよ。

そこに本来のあなたのニーズがあるはずよ。

そのニーズに基づいた生き方を見つけてほしくて、ちょぅと長かったけど書いてみたの。

伝わるとうれしいわ。

また、話しましょう。

※この手紙は創作です。

#疎通の課題 #判断基準 #観点固定 #感情 #認識

105回の閲覧

​お問い合わせはこちら

@2020 by Yamada Yuki  Proudly created with Wix.com