確実な変化成長には仕組みが必要
・認識構造から考えは生まれてくる

人生、上手くいくこともあれば、いかないこともあるのは当然の話です。
コミュニケーションや人間関係の中でも、特に「考え」に着目している方の多くは、「自分の考えのクセ」を意識される方が多いように感じます。
「何に対しても、どこか決めつけている自分がいる」
「誰もが、クセを持っていることは分かる、それが悪いことではないことも」
「でも、誤解やコミュニケーションの悩みになってしまっているのも事実」
「結局、人は分かり合えないのか?という結論を出してしまう」
「それでは、不安や恐怖しかない」
実際にお伺いした人たちの意見を集約すると、こんな感じになります。
「どこか決めつけている」ことに気づいている方が一番多く、下に行くほど少ない傾向でした。
ただ、「不安」や「恐怖」という言葉を使って語られた方は、ごくわずかでしたが、少なからず皆さん感じてはいることですよね。
「人は分かり合えない」と結論付けてしまうと、絶望しかないし、
「人は分かり合える」と結論付けても、希望は薄い。
じゃぁ、本当に分かり合うことはできるのか?と問われたら??
それはYes。分かりあることはできます。と答えます。
ただし、数時間勉強すれば、分かり合うことができるのかといえば、それはNoです。
まだ、今の時代(2018年)の段階では、この疎通の課題を解決する技術が当たり前のものとなっていません。
教室で勉強しても、日常に戻れば今までと同じコミュニケーションが待っています。
身に付けるには、そんな日常からの影響に打ち勝つほどの、深い理解と多くの実践が必要になります。
今回は、そんな理解のひとつでもある「認識構造から考えは生まれてくる」というポイントをお伝えしたいと思います。

すべての関係性は、コミュニケーションを土台として構築されます。
そのコミュニケーションは「考え」から生み出された産物です。
だからこそ、疎通の課題を解決しようと取り組むと、自然と自分の「考え方」に着目がいくはずです。
そこで気が付くのが、「自分の考えのクセ」ですね。
でも、この考えのクセを変えても、関係性やコミュニケーションの変化を創るのは簡単ではありません。
自分にクセがあれば、相手にもある。
そう、そうなんです。相手にもあるんです。クセが。
相手のクセも指摘しようとしてしまうと、ドツボにはまっていきます。
個人の考えに着目するのではなく、誰もが持つ考えの仕組みに着目すること。
つまり、「考え」と考えが生まれてくる「認識構造」との関係に着目することです。
認識構造と考えの関係については、すでにYoutubeで明らかにしています。
認識構造からの影響は絶大です。
自分がとある存在に対して抱いていることも、その相違点をちょっとズラしただけで、全く別の存在へと変わってしまいます。
「1/4脳の認識のクセと考え感情の関係を理解 認識のクセ編」
で使っているコーヒーのエピソードがそうですね。(39:38ごろ)
激安スーパーの豆なのか、オーナーが選んだ豆なのか。
そこに登場する人物や環境、存在は全く同じなのに、どんなエピソード(相違点)を聞くのかで、目の前のコーヒーの全体像が大きく変わってしまいます。
これは、認識した脳が持っている機能です。
つまり、認識したあらゆる「認識結果」に作用しています。
単語ひとつにも、感情ひとつにも、イメージひとつにも。
認識構造が与えている影響を仕組みとして理解することは、「私」という個人を知るレベルではなく、「人間」を理解していくことです。
個人の考えのクセを理解し、変化を創るには、個人の世界から出て、人間の世界へ移動することが必要です。
認識構造から生まれた考えの仕組みを理解すること。
ということですね。