
こんにちは。
疎通の課題を解決するやまだゆうきです。
ブログでは何度となく脳の認識構造について触れてきました。
認識するときには必ず全体を見ているのではないこと。
部分的な情報だけをとって、その全体像を勝手に描いてしまうという内容でした。
さて、今回は私達誰もが思ってしまいやすいことを題材に、認識構造や考え感情と疎通していきましょう。
今回のテーマは、「自信がない」についてです。
◆自信がないって、なぜ思ってしまうんだろう
誰もが大なり小なりにこの悩みを抱いたことがあるはずですよね。
もちろん個別の違いはあるにせよ、みんなが同じ悩みを持ってしまうということは、それは、個人だけの問題ではなく、人間共通の法則性がある、ということになります。
人間共通とは、認識構造についてのことです。認識構造の仕組みの通りに考えは走ります。仕組みに外れた考えが走ることはありません。
色々な観点から表現することは出来ます。
「育った環境」「人間関係」「受けてきた教育」「世代」「生まれた天命によるもの」などなど。
でもこれだと再現性がありません。
主観的だったり、統計データに基づいていたり、根拠が明確ではありません。
ここでお伝えすることは技術です。
技術は、「条件」を満たせば誰でも再現可能でなければなりません。
それを踏まえて、「自信がないって、なぜ思ってしまうんだろう」を探ってみますね。
現実的な観点と根本的な観点の二つでお伝えします。
◆現実的な観点
今の時代は情報が溢れまくっています。
容姿のことから仕事の内実、人間関係や経済面など、ありとあらゆる情報が「自分らしさ」へ着目しています。
脳は何かを理解しようとするとするときは、必ず相対的に比較することによって、それが何かを理解しようとします。
そこで何が起きるのかというと、
自分を理解するための比較の対象が、沢山ありすぎること。
これはよく言われることですよね。
でも、情報がたくさんあるから自信が無くなる分けではありません。
それらの情報の中に○×の判断基準が付随していること。(結論があること)
これが自信をなくす大きな要因となっています。
これによって、私たちは自分のニュアンスから考え始めるのではなく、他人のニュアンスに沿って、自分らしさを考えようとしてしまうことが、当たり前になっているんです。
特に「商品」が絡む内容については、ニーズを刺激して、「足りないから欲しい」と思わせようとします。
当然、この情報の中には、「あなたはまだ満たされていないよね」「足りないままではダメだよね」という判断基準が隠れています。
知らず知らずの内に、その基準に沿った考えやイメージを何度も繰り返していると、自分のニュアンスから出発することができなくなってしまいます。
自分のニュアンスから出発しないと、自分自身のことがよく分からなくなってしまいます。
結果として、「自分のことが好きになれない」「何をしたいのか分からない」「自分が主張したいことがない」
ということに行きついてしまいます。
つまりは、私たちの生活習慣は「考えない」ことが日常化しやすいんですね。
自信というのは、自ら考える力なくしてはつかむことは難しいものです。
かといって自分の力でどうこうするにも限界があります。
情報を遮断することも難しいですし、考える力をアップするのも数日でできるものでもありません。
ここに対して出来ること、
それは、自ら考えるきっかけを沢山作ることです。
自分と違う意見と出会うこと、知らない世界と出会うことで、自分の考えを刺激したり考える機会を創っていきましょう。

◆根本的な観点
そもそも、脳の認識構造は部分的な情報だけをとって、全体像を決めつけてしまいます。
これは、単語ひとつのレベルから、コニュニケーション、時代、宇宙に対しても全く同じく機能しています。
まず、一緒にシミュレーションするところから始めてみましょう!
「部分の情報だけをとって、全体像を決定してしまう」
「全体を認識することは出来ない」
これが脳の認識構造です。
この二つの仕組みに沿って、「自分の存在」について考えることを始めてみます。
では、この仕組みを使って、「自分の存在の全体を認識すること」はできるでしょうか?
出来ませんね。
そう、自分の存在の全体を認識することは出来ないんです。
仕組みでは、
自分の部分だけをとって、全体像を決定してしまいます。
このときに、相対比較した情報が入り込んでしまいます。
その結果、「私は○○だ」と決めつけてしまうんです。
この自分は、ある部分だけをとって全体像を創り出した自分です。
とある環境では自信が持てたとしても、すべての環境や状況では難しくなってしまいます。
「自信がない」の反対は、何でしょう?
条件にょってコロコロ影響を受けてしまうと、自信がなくなってしまいます。
逆に、どんな条件でも確信をもって一貫した軸で対応することができれば、自信は持てそうですよね。
「自分という存在に確信を持つこと」
これがなかなか難しいのは、認識構造の影響なんです。
つまり、認識構造の影響を受けた考えを走らせている限り、自信を持つことは難しいということになります。
逆に言えば、認識構造は仕組みなので、その仕組みを深く理解して、考え方を変えていけば、自分に確信をもって一貫した考えを走らせることができるよということになります。
もう一度いいますね。
自信が持てない、自分の存在に対して確信が持てないのは、脳の仕組みの問題です。
これを個人の問題として解決しようとすると、諦めや挫折、自己不信など、必要のない絡まりを自分の中に創るだけです。
解決法としては、
認識構造の仕組みに対する理解を深めること。
その仕組みに沿った考え方を習得すること。
になります。
こちらで行っていますので、興味があればのぞいてみてください。
余談ですが、
「自信がないことに自信がある」なんていう人も少なくありませんよね。
ということは、「自信」は持っているということになります。
シンプルに言えば、「何をどう思うのか」の「考え」の問題だということが言えます。
「自信がないことに自信がある」人は、大きなチャンスと出会っているんです。
よく観察してみると、その突破口が見えてくるはずですよ。
◆まとめ
・自信がないという考えは、認識構造が働いた結果である。
・自分のニュアンスから考え始めるのではなく、他人のニュアンスに沿って、自分らしさを考えようとしてしまっている。
・自分と違う意見と出会うこと、知らない世界と出会うことで、自分の考えを刺激したり考える機会を創ること。
・自分の存在の全体を認識することは出来ない
・自信が持てない、自分の存在に対して確信が持てないのは、脳の仕組みの問題
一気に変化する術は、残念ながら僕は持ち合わせていませんが、着実に一歩ずつ変化を創る道はご案内することが出来ます。
先ずはお気軽にご相談ください。
気になっている現在地を明確にするところから始めましょう。